東公せせらぎ 1日ボランティア体験
9月24日(土)13:00から福祉会館で点訳グループ「東公せせらぎ」の1日ボランティア体験が行われました。
内容は「パソコン点訳」でした。
まず、はじめに2009年にNHKの「点字ってこんなに面白い!」の放送から、点字が日常生活でどこに使用されているのか、また、点字の考案者であるルイ・ブライユがどうして点字を6点にしたのかなど、点字の歴史をたどり、点字を知る ということから始まりました。
この放送によると点字はルイ・ブライユによって考案されるまでは、日本でも欧米でも普通文字を凹凸化する線による浮き出し文字が主流だったそうです。しかしこの浮き出し文字は、時間がかかる上、何より視覚障がい者が自ら書くことが不可能だったということから、触覚に適した文字として点字を記号化することになり、視覚障がい者の読み書きに大きな進歩をもたらしました。そして現在では世界各国で用いられる視覚障がい者の文字として定着しているとのことでした。
近年ではカラオケの歌詞を点字で表すものも開発されさまざまな点字製品が出来てきているようです。
次に点字で文字を表記する際の決まりごとを教えていただき、その後実際にパソコンで点字を入力体験を行いました。
私自身、7月と8月に行われた「点訳ボランティア養成講座」で実際に点字盤を使用して苦戦しながら点字を打ちましたが、パソコンもまた点字盤と違った難しさがあり、練習あるのみだなと感じました。
点字は読む側(凸)と打つ側(凹)があるため、点字盤の場合、打つときは点字の凹面をしっかり覚えとかないといけないのに対し、パソコン点訳は読む側の凸面をしっかり覚え打たなければなりません。凸面、凹面のどちらかをしっかり覚え、鏡文字のようにすぐできればいいのですが…。慣れるまでがやっぱり難しいですね。
これは私が感じたことなんですが、一度点字に触れ少し読めるようになれば、普段の生活で点字が使用されている物やところに触れたくなります。そこで、その物に何が書かれているか、どう書かれているのか、どこに書かれているのか、この表記は視覚障がい者にとって分かりやすい表記なのかなど、今まで点字について感じなかったことを感じるようになりました。
ある点訳グループのボランティアさんが、公共施設の点字に間違って表記してあるものもたまにあるとおっしゃっていました。点字というものは視覚障がいのある方が情報を得る手段としてはなくてはならないものです。だからこそ視覚障がい者に間違った情報を伝えないようにするためにも、点字もよく注意をして表記しなければならないと改めて感じました。そのことを考えると点訳グループのボランティアさんや朗読グループのボランティアは本当にすごいなと…頭が下がる思いです。
最後に今回の点訳グループ「東公せせらぎ」の1日ボランティア体験をもちまして、今年度の1日ボランティア体験を終了させていただきます。今年度1日ボランティア体験にご参加いただいた方、これをきっかけにボランティアに興味をもたれ、引き続きボランティア活動に繋がっていけば、とても嬉しく思います。ボランティアセンターではボランティアに関する相談ものっていますので、お気軽にお越し下さい。また、協力してくださったボランティアグループの方々本当にありがとうございました。