復興炭プロジェクト 第2弾 復興炭づくり講習会
街は、秋の装いから一日一日と肌寒さが増して、冬へと進んでいます。東北や北海道からは雪の便りが聞こえてくる季節になりました。
さて、9月に宮城県の南三陸町の入谷地区にある『ひころの里』に、加古川から炭化装置(炭焼き窯)を設置しました。
先日、その炭焼き窯の使い方の説明を兼ねて、『復興炭づくり講習会』を、地元の入谷公民館とひころの里との共催という形で開催するということで、南三陸町を再び訪ねてきました。
炭焼き窯に竹をセットして、煙突から水を注入して、炭焼き講習会の準備が着々と進められました。
リバークリーンエコ炭銀行の播本代表より、今回の講習会への思いを込めた挨拶の後、復興炭づくり講習会がスタートしました。
『復興炭づくり講習会』には、入谷集落の方や、入谷地区に建設された仮設住宅に入居された方など、30名の方々が参加されました。
皆さん、非常に熱心に説明を聞かれて、これからは自分たちで炭を作るという意気込みが感じられました。
そして、入谷公民館の阿部館長の手により、火が点けられ、「点火式」が行われました。
南三陸町では、すでに炭の活用方法を色々と検討されていたようで、なんとオリジナルの焼き印まで作っておられました。
窯に火が点けられた後は、次に窯を使う時のための竹の準備が始まりました。
ひころの里の敷地内にある竹林で竹を伐採してきて、窯の所まで運搬して、裁断作業が始まりました。地元の皆さんと和気藹藹と触れ合いながら、作業が進められました。
地元の方同士の活用方法談義や私たちへの東北弁講座も始まり、楽しみながらの講習会となりました。
住民の方々からは、「炭を焼きながら、鍋を食べて住民同士の交流会をしたい。」「仮設に閉じこもりがちな、高齢者の方々に声をかけて、炭を焼きながら、茶っこ(お茶)さ飲む会を開こう」などの声が聞かれました。
しかし、途中からはあいにくの雨模様となり、炭焼き窯の温度が中々上がらず苦戦しましたが、辺りがまっくらになった18時過ぎに窯の温度が予定どおりの温度になったので、一日目の講習会を終了しました。
2日目の「窯出し」にも、早朝からの開催でしたが、たくさんの地域の方々にご参加頂きました。
前日に、窯の温度が中々上がらず、出来栄えが心配されましたが・・・
素晴らしい『復興炭』が出来上がりました。
今後は、講習会に参加された住民の方々を中心に、『復興炭』づくりが進められ、南三陸町において炭を媒体にしたコミュニティの再構築、新たなコミュニティの構築が進められる予定です。
引き続き、復興炭をきっかけにして出来た“絆”と“コミュニティ”。
これからも、復興炭を媒体にした活動を応援していきたいと思います。
今回の講習会開催に際して、南三陸町災害ボランティアセンター・入谷公民館・ひころの里の関係者の皆様には、事前の準備段階から大変お世話になりました。この場を借りて厚くお礼申しあげます。
南三陸を片づけ隊のページでも、お便りコーナーで、こちらからのお礼のお便りと写真が紹介されています。http://www.minamisanriku-kataduke.org/99_blank005030.html