デイジー図書 検討会

 視覚障害者の方の情報収集の手段には、点字による情報や音訳(朗読)による情報収集の手段があります。

 音訳(朗読)は、新聞や雑誌などの情報をボランティアの皆さんによる「声の情報」として、カセットテープに吹き込み、1本のオリジナルテープを作成して、視覚障害者の方にお届けするという活動をしています。
 しかし、近年では音響機器もデジタル化が進んで、音訳(朗読)ボランティアの主流だった「カセットテープ」カセットデッキも、入手が難しくなりつつあります。
 現在、音訳(朗読)ボランティアの皆さんが使われているほとんどが、カセットテープを主にした機器なのですが、いざ修理となると町の電気屋さんでは、修理が難しく、メーカーに出しての修理になっています。
 メーカーからは、「今、お使いの機器のほとんどが、弊社にも部品の在庫がありません。次に故障したら直すことは不可能です。」と最後通知。
 このような中で、音訳(朗読)ボランティアの皆さんと「デイジー図書検討会」を立ち上げました。
 現在のカセットテープから、CD等によるデジタル図書へのスムーズな移行をするための検討会ですが、聴き手である視覚障害者の方にとって一番良い方法で移行するために、ボランティアの皆さんと共に意見交換、情報交換する中で、一歩ずつ進めていくことが確認されました。
 デジタル録音となると機器の購入等、課題もたくさんありますが、ボランティアの皆さんと知恵と意見を出し合いながら、進めていきたいと思います。